2017.05.01
先生のブログ
去勢手術を行いました!!
今日は看護の授業で去勢手術の見学を行いました
一年生は初の手術見学
皆緊張したかな
ほとんどの生徒には座って大きなスクリーンで見てもらいました
見学に余裕のある生徒には間近で見学してもらいました
去勢手術に関しては麻酔のリスクや健康な体にメスを入れることが抵抗あるという方もいると思います
なのでメリットとデメリットに関しましては下の方に書かせてもらいます
それでは手術の流れです
下腹部の毛を刈り、陰嚢というタマタマを包んでいる袋を切開して、中の精巣を摘出し、縫合するといった流れです
実際に摘出しているところです
看護師さんは手術中の先生の補佐をするようになるので、どのタイミングでどの道具を使うかなど流れを把握するのがとても大事になってきます
これから沢山見学したり参加して身に付けていきましょう
さて、なぜ去勢が必要なのか
メリットとデメリットをいくつか紹介したいと思います
去勢のメリット
・病気の予防
去勢手術をする事で、精巣腫瘍(精巣に発生する腫瘍です。腫瘍における良性と悪性の発生比率では、9割以上が悪性だとされる)
前立線肥大(代表的な症状は、おしっこがチョロチョロしか出なくなる。残尿感、.頻尿、尿閉になり尿がほとんど出なくなるなど)
肛門周囲線種(肛門のまわりのに硬いしこり(腫瘍)ができます。犬がしこりを気にしてお尻を舐めたりかいたりすれば、出血や化膿がみられることもあります。さらに悪化すれば、排便が困難になることもあります)
会陰ヘルニア(肛門のまわりが膨らみ、便秘や排便困難など)など
どの病気も高齢犬では比較的かかりやすく、かかった場合、大きな手術が必要になることもありわんちゃんも飼い主様も辛い思いをしてしまう事になりかねません
なので若いうちに去勢手術を行って予防してあげましょう
・発情中のストレスが減る
オスには発情期というものがありません、発情しているメスが近くにいるといつでも発情するのです
犬の嗅覚は非常に優れているので2㎞離れた発情したメス犬の存在も嗅ぎわけると言われています
発情したメスが近くにいるのに交尾できない状態と言うのはオスにとってとてもストレスです
去勢手術を行えばこのストレスは無くなります
・望まない妊娠を防ぐ
意図しない妊娠を防ぐ事ができ里親に出されたりなど悲しむ子を減らすことが出来ますます
去勢のデメリット
・交配ができなくなる
当然のことですが、去勢手術をしたら交配はできません
・太りやすくなる
生殖に使っていたエネルギーがなくなるため、その分の代謝が減り太りやすくなります
・麻酔のリスク
若くて健康な犬は老齢犬に比べ麻酔リスクは低いです
しかし、麻酔ですのでリスクがゼロではありません
麻酔アレルギーや不慮の事故が起きる可能性もあります。
あくまで一例ですがこれだけメリットとデメリットがあります。
今回手術を実際に見てみて皆はどう思ったかな
少しでもその子と健康で幸せな時間を長く過ごすためにこれからもたくさん学んでいきましょう